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新規事業を立ち上げる時の個人的チェックリストを公開してみます

社会人的人格としてのキャリア上で、私は新規事業に挑戦させて頂く事が幸いにも何度かありました。スタートアップでエンジニアをしながら関わったり、所謂大企業の中の新規事業を、時には責任者、時にはイチメンバーという役割で。
正直うまくいった事はあまりなく、失敗の方が圧倒的に多い人生ですが(輝かしい舞台に立ったことは一度もないですね…)、案外失敗からの方が学べる事も多かったりすると思ったりもします。

そんな失敗続きの私ですが、「あまりにもド派手な失敗は避けたい!」と思い、過去を振り返って明らかに地雷だったポイントを列挙し「これを守っていれば、 成功は保証できないが初歩的な失敗は防げるはず」というチェックリストを作成して自分で利用しているので、公開してみようと思います。

なお、詳細はまた後述しますが、本エントリーを掲載しているサービスであるLethを自分一人で開発した時は、これらのチェックリストは使っていません。このチェックリストはもっと打算的に事業を創ろうと考えた時に利用しているモノとなります。

前提

  • 持続可能な成長が期待できる新規事業を創ろうとする時の話
  • 自分用メモを割とそのまま公開するので、微妙な所もあるかもです(特に構造とか)
  • あくまで失敗しないためのチェックリストなので、当たり前の事が多いです
    • ですが、その当たり前をしっかりやりきるのが難しいんですよね
  • 立ち上げる時のビジネスモデルの検討に使うチェックリストであって、その後のグロースなんかはまた別の観点

最も重要な3点

課題

  • ユーザが抱えている課題は?
    • よりシンプルに答えられるようにしましょう
    • ここが複雑になればなるほど、後の工程で収集がつかなくなる印象
  • その課題が解消されないまま放置されている理由は何か?

市場

  • 伸びてる市場か?
  • 市場調査は十分か?
    • 新規事業作る時は大体バイアスが掛かる為、自分が選んだ市場を「伸びている」と定義しがち
  • 自分のプロダクトは、本当にその市場にあるものなのか?
    • プロダクトと市場の関係を見誤っている事がある
  • なぜ今やるのか?
  • なぜ自分がその市場を選んだのか?
    • なんらかのアセットが活きるのか?

ユニットエコノミクス

  • ユニットエコノミクスは成立するのか?
    • 想定LTVが想定CPAを上回るのか?
      • 最初に小さく試す際は、ここを検討する
    • ARPPU、LTV、課金ユーザ数、のどこが強い事業なのか?

正直上記の 課題市場ユニットエコノミクスの成立 さえしっかり押さえられていたら、その他は些末な問題なんじゃないか?と思うほど重要だと個人的には思っています。
これ以外にも「ここはマジで重要!」と思うポイントがあれば、是非はてブコメントとかで教えて頂けると嬉しいです。チェックリストに追加できるので!

続いて、プレゼンなんかで大体突っ込まれるポイントも列挙しておきます。
以下に挙げる質問には、シンプルに答えられる状況を作っておきたいところです。

突っ込まれるポイント

ユーザについて

  • ユーザは誰なのか?
    • 具体的に実在しているのか?
    • 実在しているのであればその証明
  • 自分自身及び初期メンバーは利用するのか?
    • 君はこのサービス使うの?と聞かれて、自信や具体的なストーリーを持って「使います! or 使っています!」と言えるくらいじゃないと、なかなか厳しい事が多い

課題について

  • Bを相手にする場合
    • 自分達が介在する理由は何か。マッチポンプ構造を作れるのか?
    • クライアントの心臓部分を握れているのか?
      • 例えば、店舗だと会計、集客が心臓(多分)
      • 心臓部分を握っていればリプレイスが容易ではなくなる
  • BtoCの場合
    • 両者に どんな課題があるのか?
      • 片方の課題しか見てないケースが殆ど。マジで危ない
      • 両方を見ているつもりでも深掘りが全然足りてない

競合について

  • 競合は存在しているのか?
    • 存在していないなら、なぜいないのか?
  • 競合は成長しているのか?
    • 成長していないなら、なぜ成長できてないのか?
    • 成長しているなら、なぜ自分たちなら勝てるのか?
  • 競合の売上はどれくらいか?どうやって儲けているモデルか?
    • 何年かかってそこまで達しているのか?
      • 時間がかかっているのであればその理由
  • 競合は、どういうイノベーションのジレンマを抱えているのか?
    • 自分たちが切り込んでいける理由
    • 仮に自分たちのプロダクトが成功の兆しを見せ始めた場合、他社が参入してきても勝てない理由はなにか?
      • 初手で得られるアセットが、参入障壁になる事が理想
  • 競合がいる場合、どうやってリプレイスするのか?

ビジネスモデルについて

  • ビジョンに対する一歩目の戦略がなぜそのモデルなのか?
    • ここに必然性がない場合、なんらかのバイアスがかかっている事が殆ど
    • そのバイアスは悪い事ではないが、自覚はするべき
  • 一歩目で得られたアセットは、二歩目三歩目に対してどうレバレッジを効かせるのか?
    • このストーリーは超重要
  • CtoCの場合
    • 両側のCが両方のロールを果たせる構造か?
      • 例えばメルカリの場合だと、1人集めると出品者にも購入者にも成り得る
    • 両側のCのロールが全く違う場合、両方をバランス良く上げていく必要があるためグロースが非常に困難
  • 広告掲載モデルの場合、クライアントの広告予算はどれくらいなのか
    • webにどれくらい広告宣伝費を割いているのか
    • 自分たちに投下してくれる理由はなにか?
  • 月額課金モデルの場合
    • ユーザが普段どこに掛けていたお金の何割が、どういう理由で自分たちのプロダクトに流れてくるのか?
    • LTVは?
  • Bからお金を貰う場合(業務支援系の話)
    • 従業員を1人減らせるくらいのインパクトあるのか?
    • 減らせないのであれば、どの作業負荷がどれくらい減るのか?
      • その作業負荷が減って何が嬉しいのか?
      • 空いた時間で、どういった新たな価値創造が出来るのか?

事業計画について

  • KGI / KPIを明確且つ、シンプルか?
    • 複雑であればあるほど、成功の定義も難しい
  • 3ヶ月後、半年後、1年後の成功と失敗を定義したか?

以上が、私が普段使用しているチェックリストになります。
まぁでもそもそも自分は事業を成功させた事があるワケでもないし、別に何のことはないただのメモの公開なんですけどね。

そして結局の所、全てのロジックを凌駕するほどの情熱を持てるかどうかが最も大切だと思います。
私の場合は、Lethの開発を始めた際も、こうしてリリースした後も、情熱にまかせて「ただただ自分自身が使いたいから」という理由で、感情の赴くまま好き勝手開発しています。
色々やってきて思うのですが、「自分自身が使いたいから」に勝る理由も無い気がするのです。このサービスを開発し始めた経緯なんかは、30歳で漫画を描き始め、連載のためにブロックチェーンを絡めたサービスを個人で開発した話に纏めてあるので、こちらも興味があれば読んで頂けると!
私は仕事でプロダクトに関わる時は、今回公開したチェックリストにあるような脳で考え、個人で開発するときは気持ちの赴くままに好き勝手やるようにしています。社会人的人格と個人を完全に切り離して考えていますね。

さて、意味や価値があるかは分からんのですが以上、メモの公開でした。
今後も、Lethやブロックチェーンや漫画の情報と共にこういった謎の情報も発信していけたらと思うので、もしよければ私のTwitterアカウントをフォローして頂けると嬉しいです。


関連記事:
30歳で漫画を描き始め、連載のためにブロックチェーンを絡めたサービスを個人で開発した話

#事業開発 #Leth

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新規事業を立ち上げる時の個人的チェックリストを公開してみます

社会人的人格としてのキャリア上で、私は新規事業に挑戦させて頂く事が幸いにも何度かありました。スタートアップでエンジニアをしながら関わったり、所謂大企業の中の新規事業を、時には責任者、時にはイチメンバーという役割で。
正直うまくいった事はあまりなく、失敗の方が圧倒的に多い人生ですが(輝かしい舞台に立ったことは一度もないですね…)、案外失敗からの方が学べる事も多かったりすると思ったりもします。

そんな失敗続きの私ですが、「あまりにもド派手な失敗は避けたい!」と思い、過去を振り返って明らかに地雷だったポイントを列挙し「これを守っていれば、 成功は保証できないが初歩的な失敗は防げるはず」というチェックリストを作成して自分で利用しているので、公開してみようと思います。

なお、詳細はまた後述しますが、本エントリーを掲載しているサービスであるLethを自分一人で開発した時は、これらのチェックリストは使っていません。このチェックリストはもっと打算的に事業を創ろうと考えた時に利用しているモノとなります。

前提

  • 持続可能な成長が期待できる新規事業を創ろうとする時の話